抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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十勝地域では,農業の生産活動を通して良好な景観が形成されることで,訪問者や地域住民に快適さを提供している。従って,十勝農業が有する良好な景観の形成機能を評価することは,その存在意義を主張する上で役立つ知見となる。これまで,農業の景観形成機能に対して,仮想評価法(CVM)を援用することで,経済的な評価が実施されてきた。本報では,CV調査の実行時に焦点を当て,個別面接方式による調査票の回収状況とその影響要因を検討した。その結果,個別面接方式調査は,郵送方式による既往の研究と比較すると,回収率や有効回答率が高かった。第二に,調査員1人・1時間当たりの回収数が高まった。これまで個別面接方式によるCV調査は,調査員の教育への組織的な対応や調査コストを要すことがその欠点として指摘されてきた。しかし本検討では,調査員2名体制の下,1週間以内の期間で一定の水準までサンプルサイズを確保することができた。個別面接方式による調査は,社会調査法に関する研究で明らかにされているように,回答者からの返信を待たざるを得ない郵送方式に比較して,調査期間の面からも利点を持つことが確認できた。