抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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電力・ガス基地等のワークステーション(監制卓)は,スペースや制御用途に応じて,個別に匡体寸法やデザインが決められることが多い。また機能や性能が優先され,人間工学的要素が後回しにされ,エンドユーザ(オペレータ)に操作性の負担・ストレスを強い,誤操作などの誘因になることも懸念される。今回の開発においては,これらの課題を,人間中心設計プロセスに従った開発を行うことで,解決していくことができた。設計の概要は,次のとおりである;(1)アドバンスデザイン:表示部や操作部などのインターフェイスが空間に浮かぶイメージを追求し,軽快感を演出している。自由性としては,基本要素のみを精選したデザインにより,様々な案件への適用を可能としている。さらに曲面形状が可能な天板と拡張可能なモジュール構造により多様なレイアウトパターンを実現している。(2)操作性:卓奥行の少ない場所でのフロント扉下部にR形状を持たせることにより「蹴込み」を設け,足元にゆとりをもたせたキューブBOX形状を採用している。(3)環境性:組立設置工事での作業者への重量負担を軽減するために軽量化を行っている。製品分解の容易性のため,溶接構造品をリベット/ねじ止め構造品へ変更している。側面部下部のR形状は板金加工技術の展開により行うことにより,リサイクル部品割合を増やしている。
