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J-GLOBAL ID：201702278363310262   整理番号：17A0684458

人類-資源環境のダイナミクスから見る旧石器時代研究とジオパーク

Palaeolithic research and geoparks as viewed from the dynamics of human-resource environments

著者 (1件)： 小野昭
資料名： 第四紀研究  (Quaternary Research)
巻： 56  号： 3  ページ： 89-95  発行年： 2017年06月01日 
JST資料番号： G0071A  ISSN： 0418-2642  CODEN： DAYKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 考古学一般ではなく,旧石器時代研究に視角を限定してジオパークとの関係を議論した。人類と資源環境の関係の仕方は過去さまざまな段階と特徴があるが,第二次世界大戦後の開発が人類の出現以来最も特異であり,地球全体がもはや劣化しない無限の自然ではなく,有限の価値物に転化したという認識を世界で共有するに至らしめた。こうした状況下で,旧石器時代研究がジオパークの運動と連携する意義を,1)地学的なプロセスの一環として旧石器時代的な現象を理解すること,2)対象が生物であればその再生産のサイクルの範囲内における資源環境の調和的開発の端緒として理解することの2点に求めた。また旧石器時代研究がジオパークに貢献可能であるとすれば,1)自然史と人類史(社会史)の接点の特徴を明らかにしうること,2)空間的に限定されたジオパークを,日本列島全体の広がり,ユーラシア的広がりの階層構造で理解することに資する点に求めた。(著者抄録)

シソーラス用語： 時期 ,  石器 ,  *考古学 ,  *自然公園 ,  地形学 ,  地質学 ,  動力学 ,  人間
準シソーラス用語： *ジオパーク ,  旧石器時代

分類 (2件)： 第四紀  (DE02070C) ,  人類学  (EA01070K)

引用文献 (27件)：

• Allee, W.C., Emerson, A., Park, O., Park, T. and Schmidt, K.P. (1949) Principles of animal ecology. 837p, W.B. Saunders Company.
• Boyle, K., Gamble, C. and Bar-Yosef, O. (2010) The Upper Palaeolithic Revolution in global perspective : Papers in honour of Sir Paul Mellars. 177p, McDonald Institute for Archaeological Research.
• Brunet, M., Guy, F., Pilbeam, D., Lieberman, D.E., Likius, A., Mackaye, H.T., de León, M.S.P., Zollikofer, C.P.E. and Vignaud, P. (2005) New material of the earliest hominid from the Upper Miocene of Chad. Nature, 434, 752-755.
• 文化庁(2013)平成24年度周知の埋蔵文化財包蔵地数.http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/maizo.html,2016年12月16日閲覧.
• Derevianko, A.P. (2012) Recent discoveries in the Altai : Issues on the evolution of Homo Sapiens. 130p, Institute of Archaeology and Ethnography, SB RAS Press.

タイトルに関連する用語 (7件)： 人類 ,  資源 ,  環境 ,  ダイナミクス ,  旧石器時代 ,  研究 ,  ジオパーク