抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鹿児島県は全国でも有数の「食」関連産業が盛んな地域である。豚の頭数,さつまいも,さやえんどう,そらまめの収穫量は全国1位である。飲食料品製造業の製品出荷額は全国の14位であるが,他の製造業が少ないため,製造業全体の5割を超える。鹿児島県当局も「食」関連産業の重要性を認識し「かごしま食と雇用もりあげるプロジェクト」を策定し,振興を図ろうとしている。本報告では,「食」関連産業を生かした持続的,自律的「食」関連産業の発展に向け課題をさぐり改善の方向を提起する。地域経済を持続的,自律的に発展させるためには域外への移出,域内資金の循環が重要である。鹿児島経済において,農林漁業,飲食料品製造業,建設業,宿泊業・飲食サービス業,医療・福祉,窯業・土石製品製造業,電子部品・デバイス・電子回路製造業等の各産業が,他地域と比べて比較優位な産業である。「食」関連産業の賃金水準は低位にとどまっている。これをいかにして高めていくかが鹿児島の地方創生や持続的・自律的発展へ向けて極めて重要な課題であるということも明らかである。