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J-GLOBAL ID:201702279073661404   整理番号:17A1813382

トルク磁気測定実験でのTPP[Mn(Pc)(CN)2]2におけるd電子の弱い電磁応答とπ電子の反強磁性共鳴

Weak Ferromagnetic Response of d Electrons and Antiferromagnetic Response of π Electrons in TPP[Mn(Pc)(CN)2]2 in Torque Magnetometry Experiments
著者 (6件):
資料名:
巻: 86  号: 11  ページ: 114709.1-114709.9  発行年: 2017年11月15日 
JST資料番号: G0509A  ISSN: 0031-9015  CODEN: JUPSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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カンチレバー磁気測定法により,TPP[Mn(Pc)(CN)2]2の磁気特性を研究した。この方法は,試料が非常に小さくても(1μg),磁性に関する情報を引き出せる。c軸を含む面内で磁場(≦7T)を回転したとき測定したトルク曲線は弱い強磁性の特徴となる特性を見せた。この挙動の原因となる電子応答はMn3+イオンのd電子であろう。一方,磁場をab面で回転したとき,トルク曲線は反強磁性の特徴を見せた。この挙動が原因となる電子はπ電子であろう。磁化率データを考慮して,d電子に対するスピン配位に関する傾角反強磁性と磁場誘起強磁性アライメントの2つのモデルを提案した。傾角反強磁性の場合でも,異方性エネルギーが非常に低ければ,トルク曲線は強磁性の場合と同じになると指摘した。これらモデルは,π電子とd電子との間の相互作用が弱ければ,TPP[Mn(Pc)(CN)2]2において磁気抵抗が殆ど見られない実験観測結果と矛盾しない。(翻訳著者抄録)
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有機化合物の磁性 
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