抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
陽子中性子対(pn)相関はN=Z=odd核での原子核構造を決定する上で重要な役割を果たします。特に,pn対のアイソスピン競合はN=Z=odd核の低励起状態のアイソスピン競合を引き起こし核構造を複雑にさせます。本稿では,アイソスピンの競合を解決するために,開発したアイソスピン射影AMDの枠組みを紹介するとともに,軽いN=Z=odd核への適用結果を示します。特に,Nα+pnクラスター状態の形成とコア核(Nα)の状態に対するpn対の状態の変化に注目しながら,実際の観測量について議論し定性的な理解を試みます。
10Bへの適用では,クラスターの形成とisoscalar pn対のスピンと軌道角運動量の結合によって,低励起状態の準位とE2,M1遷移を定量的に説明することに成功しています。(著者抄録)