抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿は,東京西郊における計画的宅地開発の地価への影響分析について報告した。先ず,東京西郊には狭隘道路が多いスプロール住宅地が広く分布しているが,これらの地域は災害時に延焼したり,緊急車両の行違いができなかったりする危険を抱えていること,本研究では,まず1960年以前の市街化状況を把握し,3m未満道路率を複数の時期別に集計したこと,さらに,3m未満道路率が第一種低層住居専用地域の公示価格に及ぼす影響等を報告した。次に,1960年以前の市街化時期別の3m未満道路率の集計,3m未満道路率が第一種低層住居専用地域の公示価格に及ぼす影響の分析に関し,分析方法,分析結果を報告した。最後に,まとめとして,本研究では,東京西郊30km圏で道路幅員が3m未満の道路の割合を100mメッシュ単位で集計した「3m未満道路率」を,関東大震災以降の市街化時期別に集計し,その結果,1960年代に市街化した地域で3m未満道路率が高いこと,「3m未満道路率が低いこと」は「公示価格が高いこと」の必要条件であること,3m未満道路率を他の説明変数と組み合わせると公示価格を説明できること等を報告した。