抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者等は,量子状態あるいはエネルギー選択分子イオンの単分子解離の研究のための,高分解能真空紫外(VUV)レーザパルス場イオン化-光イオン(PFI-PI)検出法の成功裏の実装について報告した。テストケースとして,著者等はAE
0(CH
3+/CH
4)=14.32271±0.00013eVとして,メタンCH
4からのメチリウムCH
3+生成の0 K出現エネルギー(AE
0)を決定した。この値は,誤差限界は著しくに小さいが,一方でこの解離光イオン化開始の過去の実験室および/またはシンクロトロンに基づく研究と一致した。更に,親CH
4+イオンおよびメタンのフラグメントCH
3+イオンについて得られたVUVレーザPFI-PIスペクトルの和は,メタンの以前のVUVパルス場イオン化-光電子(VUV-PFI-PE)スペクトルと一致することが分かり,このことはAE
0(CH
3+/CH
4)閾値で観察された鋭いVUV-PFI-PE段階が,親CH
4+よりもフラグメントCH
3+に対するPFI検出効率が高いために起こるという過去の解釈の明確な妥当性をもたらした。これは,CH
4の過去のシンクロトロンに基づくVUV-PFI-PEおよびVUV-PFI-PEPICO研究で提案された,CH
4の解離的光イオン化のための根底にある高いRydberg解離機構の結果である。メタンおよびメタンカチオンの結合解離エネルギーの正確な値を得るために,CH
4の現在の非常に正確な0 K解離イオン化閾値を利用することができた。メタンに対しては,陽イオンサイクルによる逐次熱化学の直接的な利用は,メチルラジカルのイオン化エネルギーに対する二つの競合するVUV-PFI-PE文献値のため,曖昧さをもたらした。熱化学機能表(ATCT)法を適用することにより,曖昧さは成功裏に解決され,D
0(H-CH
3)=432.463±0.027kJ mol
-1およびD
0(H-CH
3+)=164.701±0.038kJ mol
-1が得られた。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST