抄録/ポイント:
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「スミレモ」の呼称はスミレモ科藻類の総称であるとともに,科の基準種であるTrentepohlia aureaの和名としても使われてきた。世界には6属およそ100種が知られ,日本では5属15種が報告されている。1911年の安田篤の著「植物学各論」ではTrentepohlia jolithusを「すみれも」としているが,なぜT.aureaがスミレモの和名で誤用され,通用することになったのか,詳細不明であるが,1939年発行の「日本隠花植図鑑」でT.aureaをスミレモの和名で記述したことにあると考えられる。筆者はT.aureaの和名としては「スミレモ」を使用せず,種小名(aurea:黄金)の意味を用いた「コガネスミレモ」を提唱している。日本で報告されているスミレモ類5属15種のうち,未報告のものも含め2属8種に和名が付けられている。スミレモ属はほかにケスミレモ T.bogoriensisなどが報告されている。