抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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『図学研究』では2007~2016年度の10年間に,「建築・都市」に関する研究論文が4本掲載された。本論文では,1)空間,2)文章を対象とするものに分け,それらの内容を概説した。まず,1)として都市空間を対象とし,道路形態に着目して道路構造の図的解析を試みた研究として,石川らの道路ネットワークにおける可視性に基づく道路形状の特徴分析について述べた。また,空間のつながりを解析するSpace Syntax理論を用い,街路パターンの形態的特徴を分析した羅らによる研究を示した。次に,建築空間を対象とした種田らの研究を説明し,「内部空間と外部環境を媒介する建築的に用意された歩行可能な外部空間」に着目した住宅の空間構成の分析によって,住宅を設計する際の建築家の外部環境に対する意識を探れることを論じた。さらに,建築計画に関する論文を中心とする7種類の2)を対象とし,共起ネットワーク図から文体ごとに図的特徴を比較した福井らの研究を示し,出現する語の関係を可視化することで新たな発見を生む可能性を述べた。