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J-GLOBAL ID：201702280778309397   整理番号：17A0570930

Sパラメータ特論[I]-反射係数の二つの定義-

著者 (1件)： 天川修平 (広島大 大学院先端物質科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会誌  (Journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers)
巻： 100  号： 5  ページ： 381-386  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： F0019A  ISSN： 0913-5693  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では線形回路網表現のためのZ行列(インピーダンス行列)およびY行列(アドミタンス行列)の他に存在するS行列(散乱行列)を取り上げ,S行列の行列要素であるSパラメータ(散乱パラメータ)についての3種類の定義を示し,本稿では,Sパラメータの最も単純な例である反射係数について解説した。伝送線路と反射係数に関する議論を行い,反射係数は1ポートのSパラメータであることを述べた。次に電力最大化の問題と反射係数に関する議論を行い,その中で,信号源インピーダンスがZ_Sの時,負荷インピーダンスZ_Lでの消費電力の最大化方法,無反射負荷Z_Oで終端された伝送経路の例を示した。また反射係数の絶対値に関する議論を行った。

シソーラス用語： *回路解析 ,  *回路理論 ,  S行列 ,  機能 ,  操作 ,  電力 ,  反射率 ,  インピーダンス ,  周波数領域 ,  伝送線路
準シソーラス用語： Sパラメータ ,  最大化 ,  *線形回路網解析 ,  電力最大化 ,  反射係数

分類 (2件)： 回路理論一般  (NA02010M) ,  CAD,CAM  (JE10000A)

引用文献 (11件)：

• K. Kurokawa, ′′Power waves and the scattering matrix,′′ IEEE Trans. Microw. Theory Tech., vol. 13, no. 2, pp. 194-202, 1965.
• 天川修平, ′′Sパラメータ利用の落とし穴,′′ MWE2015, 入門講座 FR6A, 2015.
• S. Amakawa, ′′Scattered reflections on scattering parameters-demystifying complex-referenced S parameters-,′′ IEICE Trans. Electron., vol. E99-C, no.10, pp. 1100-1112, Oct. 2016.
• 天川修平, ′′続Sパラメータ利用の落とし穴,′′ MWE2016, 入門講座 FR6A, 2016.
• R.E. Collin, Foundations for Microwave Engineering, 2nd edition, Wiley-Interscience, 2001.

タイトルに関連する用語 (3件)： Sパラメータ ,  反射係数 ,  定義