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J-GLOBAL ID：201702280853741295   整理番号：17A1604724

[Fe]ヒドロゲナーゼの反応を摸倣した遷移金属錯体を触媒とする水素からN,N′-ジアリールイミダゾリニウムカチオンへの可逆的ヒドリド移動

Reversible Hydride Transfer to N,N′-Diarylimidazolinium Cations from Hydrogen Catalyzed by Transition Metal Complexes Mimicking the Reaction of [Fe]-Hydrogenase

著者 (3件)： HATAZAWA Masahiro (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  YOSHIE Naoko (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  SEINO Hidetake (Akita Univ., Akita, JPN)
資料名： Inorganic Chemistry  (Inorganic Chemistry)
巻： 56  号： 14  ページ： 8087-8099  発行年： 2017年07月17日 
JST資料番号： C0566A  ISSN： 0020-1669  CODEN： INOCAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： [Fe]-ヒドロゲナーゼのN⁵,N¹⁰-メテニルテトラヒドロメタノプテリン(CH-H₄MPT⁺)の酵素モデルとして,N,N′-ジフェニルイミダゾリニウムカチオン(1⁺)を用い,一連の遷移金属錯体;[(η⁶-p-サイメン)Ru((R,R)-Tsdpen-H)](Tsdpen-H=(p-MeC₆H₄SO₂)NCHPhCHPhNH)](3),[Cp^*Ir((R,R)-Tsdpen-H)](4)(Cp^*=η⁵-C₅Me₅),[Cp^*IrL(H₂O)](5)(L=4-(ピラゾール-1-イル)-安息香酸),[Tp^Me2Rh(1,2-S₂C₆H₄)(MeCN)](6)(Tp^Me2=ヒドロトリス(3,5-ジメチルピラゾール-1-イル)ボラン),によるH₂のヘテロリシスを検討した。トリエチルアミンを犠牲的水素ドナーとして常温,1atmH₂下に(1)BF₄塩はN,N′-ジフェニルイミダゾリジン(2)に還元された。ヒドリド錯体の生成に続く(1⁺)への分子間ヒドリド移動による機構を推定した。錯体(3)/ジメチルアニリニウム(プロトン源)により(2)から(1⁺)+H₂への逆反応が進行した。両反応系の結合により酵素におけるH⁺濃度依存性のヒドリド受容/ヒドリド供与機能を再現できた。置換基効果を検討した。

シソーラス用語： ヒドロゲナーゼ ,  *鉄錯体 ,  *酵素モデル ,  *遷移金属錯体 ,  *遷移金属触媒 ,  *ヒドリド移動 ,  可逆反応 ,  窒素複素環化合物 ,  水素 ,  *イリジウム錯体 ,  補因子 ,  開裂反応 ,  ヒドリド錯体 ,  反応機構 ,  置換基効果 ,  配位子効果 ,  ロジウム錯体 ,  *接触還元 ,  ヘテロリシス ,  水素分子 ,  イミダゾリン類 ,  アルキルベンゼン ,  単環モノテルペン ,  脂肪族アミン ,  第三アミン
準シソーラス用語： イミダゾリン誘導体

分類 (4件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  酸化,還元  (CF02060T) ,  その他の触媒  (CB06123Z) ,  酵素の応用関連  (EB09100B)

物質索引 (9件)： p-シメン ,  トリエチルアミン ,  ペンタメチルシクロペンタジエン ,  1,3-ジフェニルイミダゾリジン ,  N⁵,N¹⁰-メチレンテトラヒドロメタノプテリン ,  N-[(1R,2R)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル]-4-メチルベンゼンスルホンアミド ,  4-(1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸 ,  ヒドリドトリス(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)ほう素(IV) ,  1,2-ベンゼンジチオール

タイトルに関連する用語 (6件)： Fe ,  ヒドロゲナーゼ ,  遷移金属錯体 ,  触媒 ,  水素 ,  ヒドリド移動