抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1.カメに泡盛を長年貯蔵すると平衡蒸気成分中のEtOH濃度や蒸発速度などの物理的性状が変化すると報告されているが,このような物理的性状の変化はカメ貯蔵泡盛に含まれていると報告されているMg
+2,Ca
+2,Na
+及びK
+等の溶媒和の影響が大きいと推察されたので,MgCl
2,CaCl
2,NaCl,KClまたはLiClをそれぞれ43.00%v/vEtOH水溶液,EtOHまたは水に2.5~10mM/L溶解し,動粘度を測定した。2.MgCl
2またはCaCl
2を43.00%v/vEtOHまたはEtOHに溶解した場合は,水に溶解した場合に比べ動粘度は大きく増加した。塩素イオン濃度は等しいから,このような動粘度の増加は,金属イオンとEtOHから溶媒和が生成しているためと推察された。3. 43.00%v/vEtOH水溶液にMgCl
2,CaCl
2またはLiClを溶解すると,金属塩の濃度に比例して動粘度は高くなり,NaClまたはKClを溶解すると動粘度は減少した。測定した範囲においてEtOHにNaCl,KClは溶解しなかった。4.それぞれ単一の金属塩を含有する二つの43.00%v/vEtOH水溶液を等量混合すると,二つの液の動粘度の平均値に近い値となった。(著者抄録)