抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界中では,津波,地震,火山,竜巻,台風,洪水,地滑りおよび干ばつといった多くの自然災害により犠牲者が出ている。なかでも,2004年スマトラ地震,2010年チリ地震および2011年東日本大震災といった破壊的な津波や地震に注目が集まっている。災害,地震,津波による筆者の経験から言えば,それらは海岸地帯の地域社会の建物,環境および人々に対して大きな損害を及ぼす。2011年の被害日本大震災以来,自然災害によりもたらされた甚大な被害からの復旧,復興が東日本の海岸地帯において迅速に進んでいない。この理由としては次のようなことが挙げられる。復旧,復興のための準備時間の不足,建設のための予算の問題,および国,自治体および住民との間の復興計画に対するコンセンサスが形成されていないといったことである。さらに,海外地帯などで被災した住民たちの精神的,経済的な復興は達成されておらず,被災以前の状態にはまだまた戻れていない。従って,海岸地帯における災害緩和,復旧および復興に対する新たなる手法は来るべき地震や津波に備えるために欠かせないものである。本報告では,まず日本や世界における津波や地震による被害例を示し,その対策,レジリエンス科学,レジリエンス社会について提示した。(翻訳著者抄録)