二酸化炭素分離・回収の低コスト化に向けた新規化学吸収液の提案

八坂能郎

文献

J-GLOBAL ID：201702281057779056 整理番号：17A1941906

二酸化炭素分離・回収の低コスト化に向けた新規化学吸収液の提案

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資料名：
巻： 59 号： 3 ページ： 81-85 発行年： 2017年11月30日
JST資料番号： F0910A ISSN： 2433-5797 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：解説発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

二酸化炭素分離・回収の低コスト化に向けた新規化学吸収液を次の項目に分類して紹介する。1)ギ酸系イオン液体の製法と物性(含水時における粘度),2)ギ酸系イオン液体を用いたCO₂分離・回収サイクル(温度を上昇,下降させるサイクルと温度一定で吸収液の含水量を上昇,下降させるサイクル),3)化学吸収のメカニズムと化学吸収熱,4)CO₂化学吸収速度。イオン液体にほどよい塩基性を付与することで,弱酸性の気体であるCO₂を効率よく分離できると考え,塩基性の付与を設計指針として,テトラブチルホスホニウムギ酸塩を新しいCO₂分離用の吸収液として提案した。この新規吸収液は,従来から用いられるアミン系吸収液に比べて化学吸収そのものの反応速度が大きいなどのメリットを有する。

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吸収 , 排ガス処理法

引用文献 (5件)：

二酸化炭素固定化・有効利用技術等対策事業 (2004-2008年度) 低品位廃熱を利用する二酸化炭素分離回収技術開発報告書 (地球環境産業技術研究機構) http://www.rite.or.jp/results/result_reports/pdf/2007-cocs.pdf
J. Fujiki, H. Yamada, K. Yogo ; ′′Mesoporous Silica Sorbents Impregnated with Blends of Tetraethylenepentamine and Alkanolamine for CO₂ Separation′′ Microporous and Mesoporous Materials 215, 76 (2015) .
J. Huang, T. Rüther ; ′′Why are Ionic Liquids Attractive for CO₂ Absorption? An Overview′′, Aust. J. Chem. 62, 298 (2009) .
Y. Yasaka, M. Ueno, Y. Kimura ; ′′Chemisorption of carbon dioxide in carboxylate-functionalized ionic liquids: A mechanistic study′′ Chem. Lett. 43, 626 (2014) .
Y. Yasaka, Y. Kimura ; ′′Effect of Temperature and Water Concentration on CO₂ Absorption by Tetrabutylphosphonium Formate Ionic Liquid′′ J. Eng. Chem. Data. 61, 837 (2016).

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