抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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低地の地形とは,河川等により運搬された土砂が堆積して形成された地形を指し,谷底堆積低地および支谷閉塞低地,扇状地,蛇行原,三角州,水底三角州の5種類に大別できる。本稿では,主に,蛇行原について取り扱う。蛇行原を構成する主な地形は,自然堤防と後背低地(氾濫平野)・後背湿地で,これらを形成した河川や名残川(旧河道),三日月湖が見られることも多い。低地は河川の影響を受けやすく,堤防が整備された地域では,河川の破堤・越水による「外水氾濫」,あるいは逆に堤防内部にたまった水が排水しきれず浸水する「内水氾濫」が発生する。低地は,ゆるい堆積層と高い地下水位のため,大地震では,地震動の増幅や液状化のため,大きい被害を生じる。災害を発生する低地の地形を読み解くためのツールとして,1)国土地理院の全国の数値標高モデル(DEM),2)明治期や昭和初期の旧版地形図,及び3)1945年以降の各種空中写真がある。