文献

J-GLOBAL ID：201702281519603897   整理番号：17A0980136

レーザロール溶接法によるマグネシウム合金と低炭素鋼との異種金属接合

Dissimilar Metal Joining of Magnesium Alloy to Low Carbon Steel by Laser Roll Welding

著者 (6件)： 尾崎仁志 (三重大学 大学院工学研究科) ,  海道和貴 (三重大学 大学院工学研究科) ,  齋藤健伍 (三重大学工学部) ,  川上博士 (三重大学 大学院工学研究科) ,  鈴木実平 (三重大学 大学院工学研究科) ,  沓名宗春 ((株)最新レーザ技術研究センター)
資料名： 溶接学会論文集(Web)
巻： 35  号： 2  ページ： 85-92(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0047A  ISSN： 0288-4771  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マグネシウム合金を輸送機器に用いる場合は,これと鋼材を適材適所に配置したハイブリッド構造が有効と考えられる。そのため,両金属の接合部の増加が見込まれることから,それらを高い信頼性と生産性で接合する技術が必要不可欠である。しかし,両金属の接合方法は未だ確立されていない。そこで本研究では,マグネシウム合金と低炭素鋼のレーザロール溶接を行い,各種溶接条件における接合界面の組織や継手性能を調査した。その結果,1)溶接熱影響部(HAZ)のマグネシウム合金側に,粗大化した粒状結晶と凝固組織を確認した。2)溶接部では主にマグネシウム合金のみが溶融していた。また,溶融量は溶融速度の増加に伴って減少し,ローラ加圧力の増加に伴って増加した。3)EPMA分析により,接合部とFeとAl元素から成る界面層の存在が確認され,その界面層の厚さは溶接速度の増加に伴って減少した。4)継手接合部面積はローラ加圧力の増加に伴って増加,溶接速度の増加に伴って減少した。などの知見を得た。

シソーラス用語： *レーザ溶接 ,  圧接 ,  *マグネシウム合金 ,  冷延鋼板 ,  *低炭素鋼 ,  溶接ビード ,  溶接条件 ,  溶接部 ,  凝固組織 ,  溶接熱影響部 ,  電子プローブX線分析 ,  境界層 ,  溶接速度 ,  引張強さ ,  剪断強さ ,  溶接性試験 ,  *溶接性 ,  継手【接合】
準シソーラス用語： AZ31B ,  HAZ【溶接】 ,  SPCC ,  ビード【溶接】 ,  レーザロール溶接 ,  界面層 ,  *継手効率 ,  断面解析

著者キーワード (4件)： Laser roll welding ,  Dissimilar metal joint ,  Magnesium alloy ,  Low carbon steel

分類 (2件)： 溶接技術  (WC07030G) ,  溶接性,溶接性試験  (WC07070Y)

引用文献 (19件)：

• 1) The Japan Magnesium Association: Magnesium -Series of Metallic Material for Use on the Job-, Maruzen (2011), 20-33. (in Japanese)
• 2) Y. Kawamura: Evolution of KUMADAI Magnesium Alloy, Journal of the Japan Society of Mechanical Engineers, 116-1138 (2013), 48. (in Japanese)
• 3) T. Watanabe, Y. Suzuki, A. Yanagisawa and T. Sasaki: Resistance Spot Welding of Mild Steel to Magnesium Alloy, Quarterly Journal of the Japan Welding Society, 27-3 (2009), 202-207. (in Japanese)
• 4) K. Miyamoto, S. Nakagawa, H. Sakamoto, S. Iwatani, S. Hojo, T. Tachibana, T. Ogura, A. Hirose and K. Kojiro: Dissimilar Joining of Magnesium Alloy and Steel by Resistance Spot Welding, Transactions of Society of Automotive Engineers of Japan, 43-6 (2012), 1413-1418. (in Japanese)
• 5) T. Tachibana, S. Hojo, S. Iwatani, T, Ogura, S. Nakagawa, K. Miyamoto and A. Hirose: Effects of Zinc Insert and Al Content in Mg Alloy on the Bondability in Dissimilar Joints of Steel and Magnesium Alloys, Quarterly Journal of the Japan Welding Society, 27-2 (2009), 183s-186s.

タイトルに関連する用語 (4件)： 溶接法 ,  マグネシウム合金 ,  低炭素鋼 ,  異種金属接合