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J-GLOBAL ID:201702281864516114   整理番号:17A1943723

浅い富栄養湖伊豆沼における浮遊系メタン食物連鎖: 炭素安定同位体比を用いた動物プランクトンへの寄与率の推定

Trophic transfer of methane-derived carbon to zooplankton in eutrophic shallow lake Izunuma inferred from carbon stable isotope analysis
著者 (5件):
資料名:
巻: 11  ページ: 41-53(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: U1189A  ISSN: 2424-2101  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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動物プランクトンが,浮遊性のメタン酸化細菌を摂食することでメタン起源の炭素原子を同化する経路を浮遊系メタン食物連鎖と呼ぶ.浅い富栄養湖である伊豆沼において,浮遊系メタン食物連鎖を,炭素安定同位体比(δ13C 値)を用いて検出することを試みた.動物プランクトン(枝角類および橈脚類)のδ13C値は,2006年6月から2008年9月にかけて-38.4‰から-26.5‰の間で変動し,特に2007 年8,9月および2008 年8 月に低下する傾向が認められた.動物プランクトンは,懸濁有機物(POM;-33.5‰~-27.8‰)よりもしばしば低いδ13C 値を示したが,POM のC/Chl 比(全有機態炭素量とクロロフィル量の比)から推定した植物プランクトンのδ13C 値は,多くの月においてさらに低いδ13C 値を示した.つまり,動物プランクトンは,大部分の月においてPOM 中の植物プランクトンを選択的に摂食していることが示唆された.一方,2007 年8~9 月および2008 年8 月では,動物プランクトンのδ13C 値は,推定した植物プランクトンよりもさらに低い値であったことから,メタン食物連鎖を通じてδ13C値の低いメタン起源の炭素原子を同化したことが示唆された.混合モデルにより,動物プランクトンに対するメタン食物連鎖の寄与率を推定したところ,2007 年8 月で6.5~9.6%,同年9 月で2.3~3.5%,2008 年8 月で7.3~10.9%であったが,それ以外の月ではメタン食物連鎖の寄与は検出されなかった.8~ 9 月に湖底直上の溶存酸素濃度が低下することで,堆積物中のメタンが水中まで到達し,浮遊系メタン食物連鎖が駆動したものと考えられる.(著者抄録)
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