文献

J-GLOBAL ID：201702281932094914   整理番号：17A0237771

核融合プラズマ診断用人工ダイヤモンド中性子検出器の開発

Development of Synthetic Diamond Radiation Detector for Neutron Plasma Diagnostics

著者 (1件)： 金子純一 (北大 大学院工学研究院)
資料名： 波紋  (Hamon)
巻： 27  号： 1  ページ： 20-23  発行年： 2017年02月10日 
JST資料番号： L4558A  ISSN： 1349-046X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ダイヤモンド放射線検出器は,磁場閉じ込め方式の核融合プラズマ診断用に開発が進められているものである。最近,化学気相成長(CVD)法を用いて高品質のダイヤモンド単結晶が作製され,それを用いたダイヤモンド放射線検出器が市販されている。しかし,その性能は満足のいくものではなく,特に高計数時にチャージアップが発生し,エネルギー分解能や電荷収集効率にも改善の余地が残されている。本論ではリフトオフ法を用いてCVDダイヤモンド単結晶を作製し,ホールと電子に対する電荷収集効率およびエネルギー分解能の特性評価を行った。また,作製したCVDダイヤモンド単結晶を用いた放射線検出器を使用して,日本原子力研究開発機構において14Mev中性子応答関数を測定し,1.4%のエネルギー分解能および0.8%の検出器固有のエネルギー分解能を得て,実用レベルの検出器の開発に成功した。今後,加速器,原子力,医療,宇宙などの分野のニーズに応えるべく,ダイヤモンド膜の大面積化,薄膜化,厚膜化などに取り組む。

シソーラス用語： *プラズマ ,  *プラズマ診断 ,  *中性子検出器 ,  *ダイヤモンド ,  *単結晶 ,  微細加工 ,  *化学蒸着 ,  効率 ,  *エネルギー分解能 ,  *応答関数
準シソーラス用語： リフトオフ法 ,  *核融合プラズマ ,  電荷収集効率

分類 (1件)： プラズマ診断  (BJ02090L)

引用文献 (5件)：

• S.F. Kozlov, et al., IEEE NS, 22(1975)160.
• A. V. Krasilnikov, J. Kaneko et al., Rev. Sci. Instrum. 68, (1996) 4.
• Y. Mokuno et al. Diam. Rel. Mat.17 (2008) 415.
• T. Shimaoka, et al., Euro. Phys. Lett., 113 (2016) 62001.
• T. Shimaoka et al, Rev. Sci. Instrum., 87, (2016) 023503.

タイトルに関連する用語 (4件)： 核融合プラズマ ,  診断 ,  中性子検出器 ,  開発