抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現代の牧畜民は,多発する干ばつや洪水などの極端気象に対して脆弱である。本稿では,乾燥地における極端気象に対する放牧活動の実態を解明するため,ナミビアとモンゴルの家畜放牧における樹木の重要性に関する知見を紹介する。現地調査によって,牧畜民が飼養するヤギやウシにとって,樹木が主要な採食資源になっていることが示された。放牧ルートの選択には,特定の樹種の分布が関わっていた。家畜の主要な採食物は草地であっても,草原に点在する木本が極端気象時に大きな役割を果たしていることがわかった。今後,乾燥地域の放牧システムのレジリエンスについて検討する予定である。