抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者は以前にキュウリをUSB(Universal Serial Bus)カメラで撮影し,ディープ・ラーニングによって9等級に分別するキュウリ自動選別機を製作した。本論文では,ベルトコンベアで箱まで運ぶと時間がかかり,傷をつけてしまうので人工知能のサポートによる作業の効率化を目的としたテーブル型選別システムを作成した。本システムは,1)作物に傷をつけないこと,2)個人でも調達できる価格,3)複数本の同時判定,4)仕分け基準のキャリブレーションを要件とした。PC(Personal Computer)ディスプレイの上にアクリル板をひいてキュウリを並べると,i)テーブル画像の取得,ii)キュウリ位置と画像の切り出し,iii)ディープ・ラーニング向けフレームワークTensorFlowで実装した畳み込みニューラル・ネットワークでの等級判別,iv)キュウリ位置への等級表示という手順で熟練者と同じ判断を高速に行う。具体的には,a)判定モード,b)学習モード,c)情報提示モードを備え,作物の出来によって選別基準を相対的に決められるようにa)では画像だけでなく,キュウリの大きさの情報を数値として入力すると調整を行える4)を実装した。本システムは電子工作用テーブル,逆引き動物辞典,ダイエット・テーブル,レシピ提案テーブル,パズルお助けテーブルといった利用にも応用できることを示した。