抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,ベトナム・ハノイ旧市街の町並み保全の仕組み・取組の変遷に関し,動的な無形要素のとらえ方の発展に着目して報告した。先ず,本研究は,1990年以降の旧市街の保全に関する仕組みと取組について(1)無形要素の捉え方の発展に着目して整理把握すること,(2)事業等の取組が仕組みの形成に与えた影響を分析・考察すること,これらを通して,(3)旧市街の町並み保全における動的な無形要素を取り巻く仕組みと取組の到達点と課題を明らかにすること,の3点を目的とすること等を報告した。次に,ハノイ旧市街の概要,国の文化遺産保護の枠組みについて報告した。更に,ハノイ旧市街の町並み保全の経緯,旧市街における動的な無形要素保全の到達点と課題について報告した。最後に,まとめとして,本研究より,ハノイ旧市街の町並み保全の仕組みと取組において,動的な無形要素は国内外の専門家らによる直感的な重要性の指摘から,詳細な調査・事業を経てその内容の具体化,保全計画規制への反映,さらに新たな生活文化の創出という方向へと発展してきたことが分かったこと等を報告した。