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J-GLOBAL ID:201702283404282548   整理番号:17A1606810

Bi-2223超伝導体の超伝導特性に及ぼすMgOナノ粒子添加の影響についての調査

Investigation of effects of MgO nanoparticles addition on the superconducting properties of Bi-2223 superconductors
著者 (3件):
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巻: 28  号: 19  ページ: 14689-14695  発行年: 2017年10月 
JST資料番号: W0003A  ISSN: 0957-4522  CODEN: JMTSAS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ここでは,Bi-2223超伝導システムへ平均粒子サイズ<100nmの酸化マグネシウム粉末を添加する影響を調べた。公称組成は,Bi<sub>1.7</sub>Pb<sub>0.3</sub>Sr<sub>2</sub>Ca<sub>2</sub>Cu<sub>3</sub>O<sub>y</sub>+(MgO)<sub>x</sub>(ここで,x=0.00,0.05,0.10,0.15及び0.20重量%)である。(Bi,Pb)-2223の微細構造,相形成及び臨界温度に及ぼすナノMgO添加の影響をX線回折(XRD),走査電子顕微鏡(SEM)及び交流磁化率測定を用いることによって調べた。非添加試料の臨界温度(T<sub>c</sub>)は,109.99Kであることが分ったが,0.20重量%のMgをドープした試料は,添加試料中で最高のT<sub>c</sub>106.68Kを示した。交流磁化率測定から,試料の正孔濃度は,Mg濃度の増加と共に減少することが分った。XRD測定によれば,非添加試料は,最も高い体積分率のBi-2223高T<sub>c</sub>相(62.70%)を含有した。ナノMg添加量を増加させると2223相の体積分率を減少させ,一方,2212相の体積分率を増加させる。XRDから,ナノMg添加は,試料の結晶構造を変化させず,格子定数がa=b=5.406Å及びc=37.120Åの斜方晶を維持することが分る。ナノMgを添加した試料でも,殆ど同一の格子定数が得られた。SEM測定から,全ての試料において,平板状構造が,支配的な微細構造であることが分った。ナノMg添加の増加と共に,表面モフォロジーは劣化するように見え,試料の粒子サイズは減少することが分る。ナノMgの添加は,無作為方位平板状粒子を増加させ,粒子サイズを減少させる。今回の研究では,ナノMg添加は,高T<sub>c</sub>相構造を分解し,低T<sub>c</sub>相生成を増加させるプラスの効果を持つことが分った。以上の測定結果から,不適切な量のナノMgは,Bi-2223の超伝導性を劣化させることにつながると推論される。
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分類 (1件):
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超伝導材料 

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