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J-GLOBAL ID：201702283660815256   整理番号：17A0790649

分子のキラリティによる異常な光起電力効果 π共役強誘電性液晶の光電流応答へのエナンチオマ純度の影響

Anomalous photovoltaic effect based on molecular chirality: influence of enantiomeric purity on the photocurrent response in π-conjugated ferroelectric liquid crystals

著者 (3件)： Seki Atsushi (Department of Advanced Materials Science, Faculty of Engineering, Kagawa University, 2217-20 Hayashi-cho, Takamatsu, Kagawa 761-0396, Japan. [e-mail]) ,  Funatsu Yusuke ,  Funahashi Masahiro
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 25  ページ： 16446-16455  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： キラルな(S)-と(R)-型π共役強誘電性液晶を合成した。強誘電性液晶(FLC)相の誘電特性をSawyer-Tower法で評価した。127°Cでの(S)-1の自発分極は68nCcm^-2に達した。FLC相の正孔移動度を飛行時間(TOF)質量スペクトル法で10^-4cm²V^-1s^-1と推算した。キラルなπ共役化合物はいずれもp-nもSchottky接合もなしに自発分極による光起電力効果を現した。この現象は強誘電性セラミックに見られている異常光起電力(APV)効果に帰することができよう。さらに(S)-1と(R)-1の液晶エナンチオマ混合物を調製して紫外線照射下でのAPV応答を調べた。エナンチオマ純度が上るとAPV応答が高まり,ラセミ混合物では最小になった。以上の結果から,このFLC化合物のAPV効果は分子のキラリティによると結論した。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *光起電力効果 ,  *強誘電性 ,  *スメクチック相 ,  *自発分極 ,  キャリア移動度 ,  エナンチオマ ,  混合物 ,  光学異性 ,  *光電流 ,  共役 ,  強誘電性液晶 ,  誘電性 ,  半導体金属接合
準シソーラス用語： Schottky接合 ,  π共役 ,  エナンチオマ純度 ,  *キラリティ ,  ラセミ混合物 ,  正孔移動度 ,  誘電特性

分類 (3件)： 光伝導,光起電力  (BM03050J) ,  強誘電体,反強誘電体,強弾性  (BM05030B) ,  その他の液晶  (BK03030H)

物質索引 (2件)： 5-[3-フルオロ-4-[(S)-1-メチルヘプチルオキシ]フェニル]-5′′-(9-デセニル)-2,2′:5′,2′′-テルチオフェン ,  5-[3-フルオロ-4-[(R)-1-メチルヘプチルオキシ]フェニル]-5′′-(9-デセニル)-2,2′:5′,2′′-テルチオフェン

タイトルに関連する用語 (8件)： 分子 ,  キラリティ ,  光起電力効果 ,  π共役 ,  強誘電性液晶 ,  光電流 ,  応答 ,  エナンチオマ純度