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J-GLOBAL ID:201702283854470823   整理番号:17A0341147

グリシニン誘発アレルギーのマウスモデルにおけるウラルカンゾウGlycyrrhiza uralensisの多糖の免疫調節作用

Immunomodulatory effects of Glycyrrhiza uralensis polysaccharide in glycinin-induced allergic mouse model
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巻: 28  号: 1-2  ページ: 179-188  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: W0037A  ISSN: 0954-0105  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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動物の飼料として広く用いられているダイズには,子豚・子牛等の幼若期の動物に重篤で致命的な特異的抗原抗体反応(I型アレルギー反応)およびTリンパ球媒介性遅延型過敏反応(IV型アレルギー反応)を引き起こす可能性があるアレルゲンが含まれている。ダイズ種子蛋白質の65-80%を占めるグリシニンとβ-コングリシニンはダイズ蛋白質中で最も強い免疫原性を示し,グリシニンは酵素で加水分解されないため,畜産業で深刻な問題になっている。新疆地域で用いられているウラルカンゾウGlycyrrhiza uralensisは免疫調整作用および抗アレルギー作用を示し,主にウラルカンゾウ多糖(GUP)が抗アレルギー作用に関与していると考えられている。本研究では,グリシニンによって引き起こされたアレルギー症状に対するGUPの経口投与の治療効果をマウスモデルを用いて調べた。様々な濃度のGUP水溶液または生理食塩水(対照)を雌のBALB/cマウスに7日間連続で摂取させた後,10mg/mlのグリシニン0.5mlを3回経口投与し1週間後に調査する群と,1mg/mlのグリシニン0.5mlを3回/日,1週間経口投与する群を設定し,マウスの生存率とアレルギー反応の指標を測定した。低濃度のGUP(20mg/ml)で処理されたマウスの血液では,IL-4,IL-13,および血漿ヒスタミン濃度が有意に減少し,グリシニン-IgE,グリシニン-IgGの抑制率,およびCD4+CD25+FoxP3+T細胞/CD4+T細胞の割合は高まった。最低濃度(1mg/ml),中濃度(50mg/ml),高濃度(100mg/ml),最高濃度(200mg/ml)のGUP処理は,グリシニン誘発アレルギーマウスの免疫反応に有意な影響を及ぼさなかった。更なる研究・検証が必要であるが,GUPの経口投与によりグリシニン誘発アレルギー反応を抑制できる可能性が示唆された。
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分類 (5件):
分類
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食品の化学・栄養価  ,  免疫反応一般  ,  免疫性疾患・アレルギー性疾患の治療  ,  野菜とその加工品  ,  濃厚飼料 

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