抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ニュートンのゆりかごの非線形音響モデルを提案する。2つのボールのピンポイント衝突は弾性波を発生しボール列を約600m/sで伝搬する。φ45mmのボールが5個で距離は225mmであり,伝搬時間は0.375msとなり,第一のコンタクトから0.375ms後に第5のボールが飛ばされる。弾性波は第1と第2のボールが衝突したピンポイントから発生し第4と第5の衝突するピンポイントに集束する時間反転現象である。必要条件は運動量とエネルギーの保存則であり,十分条件としてピンポイント衝突による弾性波の発生がある。この弾性波は波として伝搬するか,あるいは熱として散逸する。ニュートンのゆりかごでは弾性波の発生によって動作が決定されると考えられ,無数にある運動量とエネルギー保存則を満たす動作は起きない。実際に実験すると,はじめは第1と第5のボールが交互に飛び跳ねる理想的ゆりかご運動になる。次にボール間の小刻みな衝突が生じた状態でゆりかご運動し,やがて5個が一緒になって振れる。ボール間にわずかな隙間ができた状態でもゆりかご運動は持続する。小刻み衝突音は連続打音となりジッと聞こえる場合もあった。(著者抄録)