抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オリゴヌクレオチドは,通常,完全自動化合成機の助けを借りて,固体支持体上において実験室規模で調製される。装置をスケールアップすることにより,工業的合成をキログラムスケールまで可能にしている。それにもかかわらず,溶液相合成は,一方では,より大量の合成を可能にする技術として,そして特別な装置なしでグラムスケールの実験室合成として継続的な関心を受けている。可溶性担体上での合成は,溶液合成および固相合成の両方の有利な特徴を組み合わせることができるアプローチとみなされてきた。このアプローチの重要なステップは,各結合,酸化,および脱保護工程の後に,モノマー固定ブロックおよび他の小さなモジュラー試薬および副産物から支持体固定オリゴヌクレオチド鎖の分離を行う。これまでに適用された技術には,沈殿,抽出,クロマトグラフィー,およびナノ濾過が含まれる。カップリングに関して,すべての従来の化学,すなわち,ホスホラミダイト,H-ホスホネート,およびホスホトリエステル戦略が試みられている。P(III)系ホスホラミダイトおよびH-ホスホネート化学は固体支持体上でほとんど排他的に使用されるが,P(V)系ホスホトリエステル化学は依然として可溶性支持体上での合成に1つの大きな利点を提供する。酸化工程を省略することにより,カップリングサイクルが単純化される。可溶性支持体合成のために開発されたプロトコルのいくつかは,研究目的のために大量のオリゴヌクレオチドを必要とする研究グループにとっては特別な装置なしに,限られた長さのDNAおよびRNAオリゴマーをグラムスケールで調製することを可能にする。しかし,そのような規模で実際にテストしたことはなく,工業的利用の実現可能性を批判的に判断することができなかった。(翻訳著者抄録)