抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,奈良県橿原市/多世代共創でめざす「まちも元気に,ひとも元気に」に関し,医学を基礎とするまちづくり(MBT,Medicine-Based Town)の取り組みについて報告した。先ず,超高齢社会のまちづくりを「多世代」で解くことに関し,子供から老人までをふくむ「多世代」を都市空間のユーザとして想定して,まちづくりの理論やノウハウを再構築することが必要であること等を報告した。次に,奈良県橿原市今井町における「まちも元気に,ひとも元気に」を目指すまちづくりに関し,プロジェクト概要,推進体制,多世代共創で進める「まちなか医療拠点」の整備について報告した。最後に,多世代共創型まちづくりの「技術」の確立に関し,高齢化によってまちとひとが元気を失いかけているという今井町の課題は,わが国の中山間地域の過疎集落や急激な人口減少がすすむ郊外住宅地とも構造的には同様の問題であること,筆者たちは,まちづくりの経験知を形式知化するための糸口として,多世代共創まちづくりの軌跡を記録・蓄積・活用する仕組みづくりに取り組んでいること,まちづくりスコアシートをはじめとする多世代共創まちづくりのための「技術」の確立に向けて,今井町のプロジェクト現場では,活動の参加者やその発言内容を詳細に記録し,情報の蓄積・整理を始めていること等を報告した。