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J-GLOBAL ID：201702285369450191   整理番号：17A1619735

膨張性安定化を目的として製鉄所構内に積み付けた大気エージング処理用製鋼スラグ山の性状調査

Investigation of Properties of Steel Making Slag Mounds with Atmospheric Aging Process Stacked up to Stabilize Expansion in Iron Work

著者 (8件)： 佐野博昭 (大分工業高等専門学校・都市・環境工学科) ,  麻生更紗 (大分市役所・都市計画部) ,  山田幹雄 (福井工業高等専門学校・環境都市工学科) ,  柏原司 (新日鐵住金・大分製鐵所設備部) ,  古川幹人 (新日鐵住金・大分製鐵所工程業務部) ,  澄川圭治 (新日鐵住金・大分製鐵所工程業務部) ,  佐藤庫一 (新日鐵住金・大分製鐵所工程業務部) ,  中村貴敏 (日鉄住金スラグ製品・大分事業所営業部)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 12  号： 3  ページ： 351-362(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,製鉄所構内において積付け開始日の異なる大気エージング処理工程中の7つの製鋼スラグ山から所定の期間ごとに試料を採取し,自然含水比,土粒子の密度,粒度,pH(H₂O),電気伝導率,カルシウムイオン濃度,水浸膨張比の測定を行った。得られた結果より,大気エージング期間の経過にともなって散水や降雨の影響により自然含水比は増加し,土粒子の密度は減少することが明らかとなった。また,pH(H₂O),電気伝導率,カルシウムイオン濃度は,エージング期間の経過にともなう推移はほとんど認められず,大気エージング処理工程中の製鋼スラグ山内部では,「炭酸化効果」は発揮されていないことが明らかとなった。一方,水浸膨張比は大気エージング期間の経過にともなって徐々に減少しており,大気エージング処理工程の実施によって製鋼スラグの膨張性安定化が図られ,「膨張抑制効果」が発揮されていることが明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *土木材料 ,  *製鋼スラグ ,  *安定化 ,  膨張 ,  時効処理 ,  含水量 ,  密度 ,  土粒子 ,  粒度 ,  pH【水素イオン指数】 ,  電気伝導率 ,  カルシウム化合物 ,  金属イオン ,  炭酸化 ,  膨潤
準シソーラス用語： エージング処理 ,  カルシウムイオン ,  安定化処理 ,  自然含水比 ,  土粒子密度 ,  *路盤材料

著者キーワード (10件)： 膨張性安定化 ,  大気エージング処理工程 ,  製鋼スラグ山 ,  pH(H₂O) ,  水浸膨張比 ,  expansion stabilizing ,  atmospheric aging treatment process ,  steel making slag mound ,  pH ,  soaking expansion ratio

分類 (2件)： 路床,路盤  (RC04020V) ,  製鋼  (WD01060A)

引用文献 (15件)：

• 1) 無機マテリアル学会編:セメント・セッコウ・石灰ハンドブック,技報堂出版,1996.
• 2) 鐵鋼スラグ協会・製鋼スラグ共同研究委員会:製鋼スラグ路盤設計施工指針,1985.
• 3) 堀井和弘,堤 直人,北野吉幸,加藤敏朗:製鋼スラグ処理と資源化技術,新日鉄技報,第394号,pp. 125-131,2012.
• 4) 堤 直人,田中 誠,田崎智晶,天田克己,久末 治,山本 充,山田祐輝,遠藤公一:製鋼スラグの迅速炭酸化処理技術の開発,新日鉄技報,第388号,pp. 99-109,2008.
• 5) 佐野博昭,山田幹雄,柏原 司,金子敏行,古川幹人,原 良治,澄川圭治,中村貴敏:室内エージング実験における製鋼スラグのpH低減効果の確認,土木学会論文集C(地圏工学),Vol. 71,No. 4,pp. 272-277,2015.

タイトルに関連する用語 (9件)： 膨張性 ,  安定化 ,  製鉄所 ,  大気 ,  エージング処理 ,  製鋼スラグ ,  山 ,  性状 ,  調査