抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】重症肺炎の診断における血栓塞栓術(TEG)と従来の凝固試験の結果を比較し,重症肺炎患者における血液凝固機能障害のモニタリングにおけるTEGの価値を評価し,重症肺炎患者の臨床症状を評価することを目的とする。【方法】2015年5月から2016年9月までに,蘇州病院における43例の重症肺炎患者の臨床データを遡及的に分析した。急性生理学と慢性健康状況評価システムII(APACHE II)により、APACHE IIスコア≦18群(17例)とAPACHE IIスコア>18群(26例)に分けた。また、同時期の当院の健康診断者15例を対照群とした。静脈血液検査によりルーチン血液凝固指標を測定し、同時にTEG検査を行い、三つの群間の各指標の差異を比較し、Spearman相関分析を用いて重症肺炎患者のAPACHE IIスコアと各指標の相関性を分析した。結果:通常の凝固実験の指標において、以下の結果が得られた。対照群[プロトロンビン時間(PT)(12.65±0.52)s,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)(34.90±2.79)s,フィブリノーゲン(FBG)(3.82±0.60)g/L,D-ダイマー(0.63±0.23)mg/L,血小板(PLT)(214.27±52.07)×109/L]。APACHE IIスコア>18群のPT(14.43±2.65)s,APTT(44.92±12.89)sおよびD-ダイマー(5.71±3.83)mg/Lは,有意に増加した。FBG(3.24±0.93)g/LとPLT(98.73±27.37)×109/Lは減少し,有意差があった(P<0.05)。対照群とAPACHE IIスコア≦18群との間に、各ルーチンの凝固指標の間に有意差が認められなかった。通常の凝固試験は病状が比較的重い時の低凝固状態をある程度反映できるが、病状が比較的軽い重症肺炎の高凝固状態、TEGパラメータを反映できない。【結果】対照群[(6.31±0.62)min]と比較して,血液凝固時間(K)は(1.68±0.39)分で,最大値(MA値)は(58.83±5.09)mmで,凝固指数(CI)は(0.54±0.49)であった。R値とK値は重症肺炎APACHE IIスコア≦18群のR値が(5.02±1.43)min、K値が(1.37±0.33)minで低下したが、APACHE IIスコア>18群のR値は(7.08±2.10)minであった。K値(3.19±0.54)minは明らかに上昇した。MA値とCI値はAPACHE IIスコア≦18群では(65.03±4.73)mm,CI値(2.73±1.24)は上昇したが,APACHE IIスコア>18群では(47.42±4.04)mmであった。CI値(-2.86±0.83)は著しく低下し(P<0.05)、TEGは重症肺炎の病状における低凝固と高凝固変化を反映できることが示唆された。相関分析の結果は,APACHE IIスコアがPT,APTT,D-ダイマー,R値,K値と正相関し(P<0.05),FBG,PLT,MA値,CI値と負の相関があることを示した(P<0.05)。結論:通常の凝固機能検査と比較して、TEGは重症肺炎患者の凝血機能の変化をより有効にモニタリングでき、高凝固、低凝固状態を識別し、病状の重症度を客観的に評価し、臨床リスク評価を指導する。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】