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J-GLOBAL ID：201702286049378919   整理番号：17A0763248

チオ核酸塩基の三重項状態の減衰

On the decay of the triplet state of thionucleobases

著者 (2件)： Bai Shuming (Aix Marseille Univ, CNRS, ICR, Marseille, France. [e-mail] [e-mail]) ,  Barbatti Mario
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 20  ページ： 12674-12682  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 光増感における一重項酸素生成はチオ核酸塩基にもとづく薬物に重要な役割をもつ。免疫抑制剤ではその収率はゼロ近傍でなければならず,光治療薬では1に近くなければならない。本研究は高レベルの量子化学モデリングを適用して,一重項酸素収率の決定要因であるチオ核酸塩基の三重項状態の減衰を検討した。2種の典型的なチオチミン(2-チオチミンおよび6-アザ-2-チオチミン)のCASPT2最適化を検討し,T₁状態が2個のππ^*極小およびT₁と一重項基底状態の重なりによって規定されることを見いだした。このトポグラフィーに基づいて二段階機構モデルを導き,2個の極小のエネルギーバランスによって極小間の遅い転移またはS₀への速い系間交差が決まるとした。化学速度モデルおよび過渡吸収スペクトルのシミュレーションによって,二段階モデルが両分子について得られた実験結果を説明できることを確めた。さらに2-チオシトシンおよび6-チオグアニンの研究の追加によりT₁トポグラフィーが核酸塩基の一般的挙動であることを示した。あわせて,種々の医学応用に応じて,三重項状態トポグラフィーを用いて一重項酸素収量をいかに制御するかを考察した。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *核酸塩基 ,  *チオール ,  分子構造 ,  電子構造 ,  *一重項酸素 ,  *三重項 ,  免疫抑制薬 ,  光線療法 ,  CASSCF法 ,  スピン-軌道相互作用 ,  蛍光寿命 ,  密度汎関数法 ,  ポテンシャルエネルギー面 ,  反応機構 ,  異性化 ,  無放射遷移 ,  反応速度 ,  過渡吸収スペクトル ,  スペクトルシミュレーション ,  *光化学反応 ,  窒素複素環化合物
準シソーラス用語： CASPT2 ,  系間交差 ,  *三重項状態 ,  時間依存性密度汎関数法 ,  免疫抑制剤 ,  *励起状態動力学

分類 (5件)： 光化学反応,ラジカル反応  (CF02090A) ,  ピリミジン  (CF07103W) ,  薬物の物理化学的性質  (GV01060M) ,  物理薬剤学  (GY01012A) ,  分子と光子の相互作用  (BH06120R)

物質索引 (4件)： 2-チオシトシン ,  6-アザ-2-チオチミン ,  6-チオグアニン ,  チオチミン

タイトルに関連する用語 (3件)： 核酸塩基 ,  三重項状態 ,  減衰