抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在のEuro 6排気規制に続き予定されている,Euro 6c,Euro 6dが話題に上がる中で,2020年に想定されるEuro 7規制の内容について推測が進んでいる。Ricardo社は,NOx規制値が,Euro 6の半分にされ,またNO
2が初めて規制対象に追加されると予測する。NOx規制値は,WHSC(世界調和定常サイクル)で200g/kWhに,WHTC(世界調和過渡サイクル)で230g/kWhになるかもしれない。NO
2については,それぞれ100mg/kWh,110mg/kWhが予想される。Euro 7では,粒子状物質の数量には変更はないだろうが,寸法は23nmから10nmに規制強化されるのではないかと推測される。ダイナモメータ試験には,PEM(可搬式排気測定システム)が付帯されると思われる。Euro 7では,CO
2以外に,全GHGの報告が要求されると思われる。その理由はCH
4の温暖化ポテンシャルがCO
2の25倍で,N
2Oは298倍であることによる。大型エンジンメーカでは,ダイナモメータ排気ガスデータを,ECのVCTROシミュレーションツールに接続することが要求されるであろう。低平均出力での排気限界値は,Euro 6cで10%になるが,排気温度は,典型的に100~150°C低くなり,それはNOx転換用SCRの効率を低下させ,またDOC(ディーゼル排気酸触媒)に悪影響を及ぼす。