文献

J-GLOBAL ID：201702286341283244   整理番号：17A1442393

気候感度における標高と緯度の違いによるオウシュウアカマツの地理的範囲を横断する対照的な成長予測【Powered by NICT】

Contrasting growth forecasts across the geographical range of Scots pine due to altitudinal and latitudinal differences in climatic sensitivity

著者 (6件)： Matias Luis (Biological and Environmental Sciences, Faculty of Natural Sciences, University of Stirling, Stirling, FK9 4LA, UK) ,  Matias Luis (Instituto de Recursos Naturales y Agrobiologia de Sevilla (IRNAS-CSIC), Av. Reina Mercedes 10, 41080, Sevilla, Spain) ,  Linares Juan C. (Department of Sistemas Fisicos, Quimicos y Naturales, Universidad Pablo de Olavide, Ctra. Utrera Km 1, E-41013, Sevilla, Spain) ,  Sanchez-Miranda Angela (Biological and Environmental Sciences, Faculty of Natural Sciences, University of Stirling, Stirling, FK9 4LA, UK) ,  Jump Alistair S. (Biological and Environmental Sciences, Faculty of Natural Sciences, University of Stirling, Stirling, FK9 4LA, UK) ,  Jump Alistair S. (CREAF, Campus de Bellaterra (UAB), Edifici C, Cerdanyola del Valles, 08193, Catalonia, Spain)
資料名： Global Change Biology  (Global Change Biology)
巻： 23  号： 10  ページ： 4106-4116  発行年： 2017年 
JST資料番号： W2590A  ISSN： 1354-1013  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 全球気候における進行中の変化は多くの種の生態学的条件を変化させることである。このような変化の結果は典型的に種の地理的分布の端で最も顕著で,成長または個体群動態の違いは,範囲拡大または収縮をもたらす可能性がある。地球温度と干ばつ重症度の進行中の増加に対する植物の応答のより良い理解を得るために,広範囲の緯度及び標高勾配に沿った異なる気候ドライバに対する個体群応答の理解が必要である。モデル種としてのヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestrisL.)を選択した年輪年代学的手法による過去100年間の気候変動(季節的気温と降水量)に対する成長応答を調べた。気候予測を用いた2100年までの成長傾向を予測する年齢,気候と以前の成長に基づく線形モデルを開発した。個体群は北部,中部及び最南部集団をカバーする緯度勾配と分布の南端(高木限界線,中および低標高)での高度勾配に沿った高木限界線に位置していた。肥大成長した最南端個体群の中高度と高木限界線で最大であった。温度勾配に沿った成長変動を制御する主要な因子であり,成長に影響する気候変数のタイミングと強度は緯度と高度と共にシフトした。予測モデルは緯度分布を横切る高木限界線におけるヨーロッパアカマツ成長の一般的な増加を予測し,2050年までの成長の増加南部集団と,安定化した。最高応答性は中央緯度で出現し,中程度の成長増加を北限で予測されている。対照的に,モデルは,低地南部個体群における成長低下を予測し,今後数十年にわたって滑昇範囲変位を示唆した。著者らの結果は,気候変動に対する樹木種の地理的応答への洞察を与え,気候変動としての種動力学の正確な予測のための予測モデルに生物地理学的変動を組み込むことの重要性を実証した。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： *緯度 ,  個体群 ,  *気候 ,  降水量 ,  生態学 ,  *地理学 ,  気候変動 ,  地理的分布 ,  *予測 ,  予測モデル ,  気温 ,  ポピュレーションダイナミックス
準シソーラス用語： 高木 ,  *標高 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (6件)： 気候 ,  年輪年代学 ,  distribution ,  成長 ,  モデリング ,  オウシュウアカマツ(Pinus sylvestris)

分類 (3件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  個体群生態学  (EE03030S) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

タイトルに関連する用語 (8件)： 気候感度 ,  標高 ,  緯度 ,  オウシュウアカマツ ,  地理 ,  対照 ,  成長 ,  予測