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J-GLOBAL ID：201702286411009014   整理番号：17A0501213

アジア市場における航空ネットワーク分析

著者 (2件)： 松崎朱芳 (運輸調査局) ,  米崎克彦 (運輸調査局)
資料名： 交通学研究  (Japanese Journal of Transportation Economics)
号： 60  ページ： 135-142  発行年： 2017年03月31日 
JST資料番号： L0480A  ISSN： 0387-3137  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,アジア・太平洋地域におけるLCCの2つの航空ネットワーク(バリューアライアンスとエアアジアグループ)を比較・検討し,これらの現状を明らかにした。また,社会的ネットワーク分析によりそれぞれのネットワーク構造を分析した。バリューアライアンスは,バニラエア(日本),セブパシフィック航空(フィリッピン)などの7か国・8社により構成され,248の路線から形成される。エアアジアグループはフランチャイズ化を行い,245の路線から形成される。2つの航空ネットワークは,路線数や距離などの面の特徴で大きな差異は見られない。社会的ネットワーク分析から,エアアジアグループはバリューアライアンスに比べて,一部の空港への集中度が高いネットワークを構築していることが分かった。両ネットワークとも,複雑ネットワークにおいてはスケールフリー性をもっているが,バリューアライアンスにおいてはアライアンスの各航空会社の拠点が複数のハブとなっており,ネットワークの構造上スモールワールド性をもつことが分かった。

シソーラス用語： 市場 ,  アジア ,  オセアニア ,  *航空会社 ,  *航空輸送 ,  *輸送網 ,  *市場戦略 ,  ネットワーク構造 ,  構造解析 ,  路線 ,  フランチャイズチェーン ,  比較 ,  *経営戦略 ,  アジア太平洋地域 ,  比較分析 ,  *格安航空会社 ,  *ネットワーク解析
準シソーラス用語： *アジア市場 ,  *LCC【産業】 ,  *ネットワーク分析 ,  *航空ネットワーク分析

分類 (1件)： 航空輸送・サービス一般  (TE01010X)

引用文献 (10件)：

• Hendricks, K, Piccione, M., and G. Tan (1995) ′′The Economics of Hubs : The Case of Monopoly′′, Review of Economic Studies, 62,pp.83-99.(「ハブの経済学:独占の場合」『高速道路と自動車』1995年10月号 pp.59-64,11月号 pp.62-70.)
• Hendricks, K, Piccione, M., and G. Tan (1999) ′′Equilibria in Networks′′, Econometrica, 67, pp.1407-1434.
• H. Sawai (2012) ′′Reorganizing A New Generation Airline Network Based on An Ant-Colony Optimization-Inspired Small-World Network′′, Proceedings of the IEEE World Congress on Computation Intelligence.
• A. Taumoepeau (2013) ′′Low Cost Carriers in Asia and the Pacific′′, Gross, S. and Luck M., ′′The Low Cost Carrier World Wide′′ Ch.7, pp.113-138.
• 牧野真也(2012)「Excelによる社会ネットワーク分析I-ネットワークの基本特徴量-」和歌山大学経済学部ワーキングペーパーNo.11-03.

タイトルに関連する用語 (4件)： アジア ,  市場 ,  航空 ,  ネットワーク分析