抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)を支えるシステムの中で,筆者らの部門では情報提供等記録開示システム(マイナポータル),法人番号システム,および医療保険者等向け中間サーバーの構築を担ってきた。マイナポータルは,国民向けに「やりとり履歴」「あなたの情報」「お知らせ」を提供しながらも,その内部に個人情報を保有しないアーキテクチャーを採用している。更に,アクセス数の増加にも柔軟に対応できるようにハイブリッドクラウド構成を採用している。法人番号システムは,法人の商号又は名称の正確な表記の実現と,汎用的な文字セットによるデータ公開という相反する要求を実現するため,FUJITSU Software Interstage Charset ManagerとIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が推進する文字情報基盤を活用している。また,重複付番を防止するためのデータクレンジング処理に,FUJITSU Software Interstage Information Qualityを活用している。医療保険者等向け中間サーバーは医療保険者が行政機関などと情報連携するためのシステムであり,その運営は取りまとめ機関が担っている。しかし,プライバシー管理上の配慮から,内部では各医療保険者で分離された区画を保持している。本稿では,上記三つのシステムの概要,構築上の工夫,および今後の展望について述べる。(著者抄録)