抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
高コレステロール血症はアテローム性動脈硬化症(AS)の重要な危険因子の一つである。本研究の目的は,血清コレステロールレベルとその作用機序に及ぼす中鎖脂肪酸(MCFAs)の影響を調べることである。異常脂質代謝亢進のモデルとして,高脂血症はC57BL/6Jマウスにおける高脂肪食を用いて確立した。脂質異常症を有する四十八匹のマウスを無作為にグループあたり4~基,12匹に分けた,対照群,2%カプリル酸(C8:0)投与群,2%カプリン酸(C10:0)投与群,および2%のオレイン酸(C18:1)投与群を含んでいた。全てのマウスは,高脂肪食を給餌した。16週間後,マウスを抱水クロラールで麻酔した。マウス門脈血液,肝臓および回腸の開始部位(1 cm)を収集した。マウスと血中脂質プロファイルの体重を測定した。肝臓と小腸における胆汁酸代謝と関連した遺伝子転写と発現レベルをリアルタイムPCRおよびウェスタンブロット法により決定した。胆汁と糞便中胆汁酸代謝産物の濃度を分析した。治療の16週間後,カプリル酸群のTCおよびLDL-Cの濃度は対照群(P<0.05)に比べて有意に低かった;カプリル酸およびカプリン酸基におけるLXR,CYP7A1,CYP27A1およびA BCG8の転写と発現レベルは肝臓で対照群に比べて有意に高かった(P<0.05)が,小ヘテロ二量体パートナー(SHP)の転写と発現レベルは,対照群(P<0.05)に比べて有意に低かった;カプリル酸,カプリン酸及びオレイン酸基におけるLXR,A BCG5およびA BCG8の転写と発現レベルは小腸における対照群のそれら(P<0.05)より有意に高かった。胆汁と糞便中総胆汁酸,コール酸とコレステロールの濃度は,カプリル酸およびカプリン酸群で有意に高かった対照群(P<0.05)のものより高かった。MCFAは肝臓におけるLXRおよびA BCG8,CYP7A1とCYP27A1発現減少とSHP発現の発現を増加し,それによって肝臓胆汁酸合成及び排せつを促進した。さらにMCFAは小腸におけるA BCG5,A BCG8とLXRの発現を増加し,それによって小腸胆汁酸吸収を阻害し,胆汁およびふん便中のコレステロールと胆汁酸の濃度を増加させ,血清コレステロールのレベルを減少させた。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST【Powered by NICT】