抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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法科学に果たす燃焼研究の役割を次の項目に分類して紹介する。1)筆者の科学鑑定に関わる経緯,2)タバコの火によるガソリン蒸気への引火,ろうそくの火による仏壇火災などの民事事件における科学鑑定,3)寝屋川放火事件,東広島介護施設放火・殺人事件,東住吉再審などの刑事事件における科学鑑定,4)科学鑑定における不可知論。燃焼に関わる科学鑑定は,火災や放火などで,重要な役割を演じる場合が多い。とりわけ刑事事件の裁判では,検察側は専門家を要する科学警察研究所や科学捜査研究所の組織を持つのに対し,弁護側は特別な組織もなく,伝手を頼りに大学の研究者や,民間の鑑定機関に依頼することになる。裁判の行方がどちらに流れるかの曲面では,圧倒的に検察側にある。