抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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商用車においてオーステナイト系ステンレス鋼が適用されているが,問題点として材料コスト費の増加がある。本報では,材料コスト低減を狙いとしてフェライト系ステンレス鋼SUS436L(18Cr-1.5Mo-0.4Nb)に硝酸水電解研磨処理を実施し,腐食試験によりオーステナイト系ステンレス鋼SUS316L(16Cr-12Ni-2Mo)との耐食性の比較を行った。その結果,硝酸水電解研磨処理を実施したSUS436LはSUS316Lに対して優れた耐食性を示した。また,XPS,TEMを用いて解析した結果,SUS436Lの不動態皮膜層はクロム量が約2倍に上昇した一方で,皮膜層が約1/2の2nmまで薄くなっている傾向も確認された。本結果より,酸化作用が強い硝酸水で電解研磨処理することで緻密な不動態皮膜が形成され,低コストフェライト系ステンレス鋼の耐食性向上の可能性を示した。(著者抄録)