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J-GLOBAL ID:201702287095574208   整理番号:17A0503552

セリ科香辛料によるラット乳癌発症の化学予防

Chemoprevention of Rat Mammary Carcinogenesis by Apiaceae Spices
著者 (7件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年02月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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科学的証拠は,多くの薬草や香辛料が症状を軽減する,あるいは疾患を防止する医学特性を持つことを示唆している。本研究において筆者らは,ACI(August-Copenhagen Irish)ラットモデルで17β-エストロゲン(E2)が仲介する乳腺腫瘍形成に対するセリ科香辛料,アニス,キャラウェー,およびセロリ種子の化学予防効果を調べた。メスACIラットに対照食餌(AIN93M)あるいは7.5%(w/w)のアニス,キャラウェー,あるいはセロリ種子粉末を補充した食餌を与えた。2週間後,各群の半数の動物の皮下にE2シラスティックインプラントを移植した。食餌摂取および体重を毎週記録し,動物を3および12週後に安楽死させた。E2処理はそれぞれ3および12週に,下垂体の増殖の有意な増大を示した(2.1および3.4倍)。全ての試験した香辛料は,3週で効果があったセロリを除き,12週までに下垂体の増殖を有意に相殺した。乳腺組織における増殖細胞核抗原(PCNA)に関する免疫組織化学はE2が仲介する乳腺細胞増殖の有意な低下を示した。試験した香辛料は3週で,E2およびプロラクチンの両方の循環レベルを減じた。この保護は12週でより顕著であり,セロリが最高の効果を発揮した。RT-PCRとウェスタンブロット分析を行い,これらの香辛料の潜在的な分子標的を決定した。アニスおよびキャラウェー食餌はサイクリンD1およびエストロゲン受容体α(ERα)のエストロゲンが仲介する過剰発現を有意に相殺した。アニスの効果は中程度であった。同様にCYP1B1およびCYP1A1の発現は試験した全ての香辛料により阻害された。短期分子マーカーに基づきキャラウェーを,エストロゲン関連経路に対するその増大した効果に基づき他の香辛料に勝って選択した。それゆえ,ACIラットにおける腫瘍エンドポイント研究を食餌キャラウェーにより行った。12週目以降の腫瘍触診は,対照群における92日めの最初の腫瘍出現に比べ,キャラウェー処理動物における29日の腫瘍潜在を明らかにした。研究の最後(25週)に,腫瘍発生率は対照群で96%であったのに比べキャラウェー群ではたった70%であった。対照群に比べキャラウェー群で,腫瘍体積(661±123対313±81mm3)および腫瘍多重度(4.2±0.4対2.5±0.5腫瘍/動物)の有意な減少も観察された。併せて,本データは食餌キャラウェーが異なる細胞および分子標的を調整することにより,ホルモン性乳腺腫瘍形成を有意に遅延,防止できることを示す。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
抗腫よう薬の基礎研究  ,  生薬の薬理の基礎研究 

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