抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国の中小企業の経営者の平均年齢は年々高齢化しており,後継者不足による事業継承問題が深刻化している。技能伝承についても,多くの中小企業では,慢性的な人手不足と高齢化のため,思うように進んでいないのが実態である。中小企業の技能伝承において多くの企業が採用しているOJT手法の取組や技能伝承の現状についてアンケート調査を実施した。その結果,マニュアルや手順書などの文書を使っての指導を行っているが,実際の指導においては,伝承者と継承者とのコミュニケーションが大切であり,アンケートのコメントからも技能の伝承に苦慮していることが,わかった。QCサークル活動や小集団活動と呼ばれる品質向上や作業改善を目的とした活動で用いられるQCストーリーを技能の伝承に適用することを試み,暗黙知をまずは形式知化するためマニュアル等作成のため,その階層に合わせQCサークルを利用したOJTを提案した。若手とベテランとのコミュニケーションが上手くいきはじめたとのことであり,QCサークル活動が熟練者と継承する若者とのコミュニケーションを良くすることに効果があり,また文書化に有効であることは確認できた。