文献
J-GLOBAL ID:201702287121932314   整理番号:17A1370308

Hippo経路の欠失は心筋梗塞後の収縮期心不全を回復させる

Hippo pathway deficiency reverses systolic heart failure after infarction
著者 (11件):
資料名:
巻: 550  号: 7675  ページ: 260-264  発行年: 2017年10月12日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
哺乳類の臓器の再生能は,臓器ごとに大幅に異なっている。心臓などのほとんど再生しない臓器は,臓器不全に対して特に脆弱で,一度確立した心不全は死につながることが一般的である。成体心筋細胞の増殖と再生を阻害するキナーゼカスケードであるHippo経路は,ヒトの心不全では上方調節される。本研究では,心筋梗塞後に確立した虚血性心不全のマウス心臓で,Hippo経路の構成因子であるSalvador(Salv)を欠失させると,修復につながる遺伝的プログラムが誘導され,対照群に比べて,損傷境界の血管分布増加や繊維形成減少,ポンプ機能の回復が見られるようになることを示す。我々は翻訳リボソーム親和性精製法を用いて,心筋細胞特異的に翻訳が行われているメッセンジャーRNAを単離した。Hippo経路を欠失する心筋細胞では,増殖遺伝子や,ミトコンドリア品質管理遺伝子Park2などのストレス応答遺伝子の発現が上昇していた。遺伝学的解析からPark2が心臓修復に必須であることが分かり,これは再生中の心筋ではミトコンドリアの品質管理が必要であることを示唆している。Salv短鎖ヘアピンRNAをコードするウイルスを用いた遺伝子治療では,心筋梗塞時,もしくは心筋梗塞後に虚血性心不全が確立されてからのウイルス送達によって心臓機能が改善される。我々の知見は,心不全を起こした心臓は,心筋再生以外にもこれまでに知られていなかった修復能を持っていることを示している。Copyright Nature Japan KK 2017
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (6件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能  ,  遺伝子発現  ,  遺伝子操作  ,  細胞生理一般  ,  心臓  ,  循環系の基礎医学 
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る