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J-GLOBAL ID：201702287128105259   整理番号：17A0149029

オオムギの種子休眠制御遺伝子の発見

著者 (1件)： 佐藤和広 (岡山大 資源植物科研)
資料名： バイオサイエンスとインダストリー  (B & I)
巻： 75  号： 1  ページ： 40-41  発行年： 2017年01月10日 
JST資料番号： G0089A  ISSN： 0914-8981  CODEN： BIDSE6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らのグループは,野生オオムギの主要な種子休眠性に関わるQsd1のDNA配列を決定し,遺伝子内のアミノ酸の1つが変化して休眠性遺伝子が休眠型から非休眠型に変化することを明らかにした。また,種子休眠性遺伝子Qsd1が,これまで植物種子の休眠性では報告のないアラニンアミノ酸転移酵素を制御することを示した。さらに,著者らのグループはもう一つの重要な遺伝子Qsd2を同定した。栽培オオムギには休眠の長さに差があり,遺伝子配列の違いによってこれらの差異が生じていると考えられる。本研究の成果を用いた遺伝子鑑定による休眠性の長短の制御によって,オオムギ生産に貢献することが期待される。

シソーラス用語： *オオムギ ,  *種子 ,  *休眠 ,  *調節遺伝子 ,  アミノ酸 ,  ヌクレオチド配列 ,  アラニンアミノトランスフェラーゼ ,  作物育種 ,  栽培品種 ,  野生型 ,  醸造 ,  生物多様性 ,  利用 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  第一アミン
準シソーラス用語： DNA配列 ,  遺伝的多様性 ,  産業利用

分類 (2件)： 麦  (FC03033M) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

物質索引 (1件)： アラニン

引用文献 (3件)：

• Nakamura, S. et al.: Mitogen-Activated Protein Kinase Kinase 3 regulates grain dormancy in barley, Curr. Biol., 26, 775-781 (2016)
• Pourkheirandish, M. et al.: Evolution of the seed dispersal system in barley, Cell, 162, 527-539 (2015)
• Sato, K. et al.: Alanine aminotransferase controls seed dormancy in barley, Nat. Commun., 7, 11625 (2016)

タイトルに関連する用語 (4件)： オオムギ ,  種子休眠 ,  制御遺伝子 ,  発見