抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,住民団体と地域遺産制度への取り組みの関係に関し,岩手県遠野市遠野遺産認定制度を事例として報告した。先ず,本研究では,地方自治体において取り組まれている「地域が遺すべきと判断したもの(以下,地域遺産)」の継承を目的とした独自の制度を「地域遺産制度」とし,そのうち現在まで最も長期に渡り運用されている岩手県遠野市の遠野遺産認定制度を事例として取り上げること等を報告した。次に,遠野遺産の特徴,推薦住民団体の特徴,住民団体による具体の取り組みについて報告した。最後に,まとめとして,住民団体の性格と遠野遺産認定制度への取り組みの関係を整理すると,自治会,地連協(地域づくり連絡協議会)ともに推薦した遠野遺産は,社寺の建造物とご神木である樹木や奉納される民俗芸能等,信仰対象を中心とした関連のある複数の要素が一体となっている風致が最も多かったこと等を報告した。