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J-GLOBAL ID：201702287477126157   整理番号：17A0499119

K-Br系における高圧での異例な化学量論的化合物の合成

The synthesis of unconventional stoichiometric compounds in the K-Br system at high pressures

著者 (5件)： Patel Nishant N. (High Pressure & Synchrotron Radiation Physics Division, Bhabha Atomic Research Centre, Trombay-400 085, India. [e-mail]) ,  Verma Ashok K. ,  Mishra A. K. ,  Sunder Meenakshi ,  Sharma Surinder M.
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 11  ページ： 7996-8007  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 最近,異例な化学量論的化合物の研究と合成が,高圧研究における最も活発な分野の一つとなっている。本論文で,高圧での,K-Br系における2種類の新規な化学量論的化合物,つまりKBr₃およびKBr₅の合成を報告する。これまで,KBrが本系では唯一の既知化合物であった。2種類の独立した実験方法,つまりRaman分光およびX線回折測定を用いて,新規化合物の形成を検出し確認した。KBrおよびBr₂間の室温化学反応により,約2.0GPaにおいて,斜方晶系KBr₃の形成を生じた。さらに加圧すると,約6.0GPaにおいて,単斜晶系KBr₅が形成した。これは試料容器内部の異常に大きな圧力増加(>2GPa)で生じ,本研究では,最大圧力24GPaまで安定に維持された。減圧すると,KBr₅は5.0GPaまで安定であった。高圧(14~20GPa)および高温(>1500K)のレーザ加熱実験で,大きな体積減少を伴って,KBr₅がKBr₃(三方晶系)とBr₂に分解することが示された。第一原理構造探査を実施して,組成および関連結晶構造を求めた。提案構造は,RamanスペクトルおよびX線回折の実験データを良好に再現した。電子構造計算から,これら化合物の半導性挙動が明らかになった。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： 臭化カリウム ,  *化学組成 ,  *化学量論 ,  *化学合成 ,  Raman分光分析 ,  X線回折分析 ,  斜方晶系 ,  単斜晶系 ,  *構造相転移 ,  *圧力効果 ,  レーザ加熱 ,  三方晶系 ,  *第一原理 ,  計算 ,  *結晶構造 ,  Ramanスペクトル ,  電子構造 ,  半導性 ,  スペクトルシフト ,  状態密度 ,  *臭化物 ,  *カリウム化合物 ,  *高圧 ,  ダイヤモンドアンビル ,  プログラムパッケージ ,  近似法 ,  汎関数
準シソーラス用語： *化学量論組成 ,  *高圧合成 ,  第一原理計算 ,  電子構造計算 ,  スペクトル線シフト ,  VASP【計算機プログラム】 ,  PAW法 ,  Perdew-Burke-Ernzerhof汎関数 ,  フォノン状態密度

分類 (4件)： その他の無機化合物の結晶成長  (BK13060T) ,  高圧技術  (BA02030W) ,  固相転移  (BL04020G) ,  その他の無機化合物の結晶構造  (BK07030J)

タイトルに関連する用語 (2件)： Br ,  高圧