抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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JR東日本では,雪害による新幹線の分岐器不転換対策として東北新幹線那須塩原駅の那須電留基地内に関東圏初となる空気噴射式除雪裝置を配備した。裝置はコンプレッサ,タンク,電磁弁,配管,ノズルからなっており,故障の際には,早急な対応が必要であるが,新幹線線路内であるため立ち入る際には専用の手続きが必要であることのほか設置場所が遠く移動に時間がかかるなど,早急な対応が難しい設備である。そこで,本装置故障前にネットワークを介して状態を把握するシステム作りを行った。具体的には,1)既設の空気噴射式除雪裝置(2015年度末現在179ポイント)の過去の故障情報の収集,2)構成機器の故障頻度と故障時の影響度合いの分析,3)リモート監視機能やセルフチェック機能の追加が有効な項目の選定,を行った。更に追加機能として,4)故障予兆検知警報機能,5)監視機能を強化することで,機器の故障をもれなく検知して警報する機能,6)遠隔点検機能,7)非常停止機能を加えた。すべての状態データは,各監視PCにおいてトレンドグラフにおいて閲覧することが可能である。ネットワーク構成としては,光ケーブルを介して現地制御盤から駅監視PCに状態データが蓄積される。駅監視PCと監視PC間は,インターネット回線のネットワークにより,遠方の監視PCからも状態データを把握することが可能になっている。各機能ごとに概要を説明した。今回の改造により,設備の稼働データが収集可能になったので,活用範囲の拡大や,警報出力の判定値の見直し等,更に完成度を高めていきたい。