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J-GLOBAL ID：201702287691137810   整理番号：17A0210257

飼料用稲生産にもっと力を-飼料用稲育種の最新事情-倒伏はほとんど見られない

著者 (1件)： 中込弘二 (農研機構 西日本農業研究セ)
資料名： 機械化農業  (Farming Mechanization)
号： 3190  ページ： 10-13  発行年： 2017年03月01日 
JST資料番号： S0192A  ISSN： 0023-1371  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 農研機構では,WCS用品種として「ホシアオバ」や「クサノホシ」を育成したが,飼料用米にも適した兼用品種であった。イネの子実は牛における消化性が優れず,黄熟期以降では40%以上の子実が未消化のまま排泄されてしまう。そこで,牛にとって消化の悪い穂が極端に小さく,消化の良い茎葉割合が高いWCS専用品種として「たちすずか」,「たちあやか」を開発した。稈長は,「たちすずか」121cm,「たちあやか」112cmと極長稈である。乾物重に占める籾重割合は,従来品種が40%以上に対し,「たちすずか」12.4%,「たちあやか」6.3%と明らかに少ない。両品種とも極長稈であるものの穂重が小さく,重心が低く,稈の座屈強度が高いことから耐倒伏性は極強である。いもち病に対しては,真菌抵抗性を保有するので発病しないが,縞葉枯病には罹病性であるため,常発地での栽培には向かない。縞葉枯病抵抗性品種,極晩生品種,極早生品種を開発中である。

シソーラス用語： *イネ ,  *飼料作物 ,  *ホールクロップサイレージ ,  種子 ,  飼料用米 ,  消化性 ,  ウシ ,  登熟 ,  穂 ,  葉 ,  長さ ,  乾物量 ,  籾 ,  *耐倒伏性 ,  いもち病 ,  縞葉枯病
準シソーラス用語： *飼料イネ ,  子実 ,  黄熟期 ,  茎葉 ,  稈長 ,  乾物重

分類 (2件)： 粗飼料  (FD07020H) ,  飼料作物,草地  (FC03050J)

タイトルに関連する用語 (5件)： 飼料 ,  稲 ,  力 ,  育種 ,  倒伏