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J-GLOBAL ID:201702288130578136   整理番号:17A0491448

白滝ジオパークにおける黒曜石資源の保全と活用

Geoconservation of obsidian resources in Shirataki Geopark
著者 (1件):
資料名:
号:ページ: 71-80  発行年: 2017年03月31日 
JST資料番号: F1187A  ISSN: 2188-3483  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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白滝ジオパークは,2010年9月に日本ジオパークに認定された北海道遠軽町全域をエリアとするジオパークである。本ジオパークは,火山活動の遺産である黒曜石と,これらを活用し氷期の気候変動を巧みに生き抜いた白滝遺跡群を中心とする後期旧石器時代の出土資料を通して,来訪者に人類の資源利用を伝え,考える場を提供している。黒曜石原産地が位置する白滝地域(旧白滝村)では,豊富な黒曜石資源を活用しようと,原産地見学ツアーや石器づくりなどの体験学習がかねてより行われてきた。2005年の町村合併を契機に,これらの取り組みはジオパーク認定を目指す新町の活動へと受け継がれたものの,ジオパークの見どころである「ジオサイト」と,黒曜石原石の採掘地点とが重なったことから,黒曜石資源の保全と活用の両立という問題が浮上した。この問題を解決するため,黒曜石を形成した火山活動の研究成果をガイド付きツアーに取り入れ,来訪者に対し再生不可能な資源の扱いについて,考古学的な視点と地球科学的な視点の両者から解説を行うことで,黒曜石の持ち出しそのものを無くした。また,黒曜石の採掘に関して管轄の森林管理署と協議を重ね,教育や学術研究を目的とする団体,機関および研究者以外への販売を原則禁止とし,年間販売総重量も制限するなど資源の保全を進めた。活用面については,ガラス材を用いた石器づくり体験を試行し,原産地でありながらも持続可能な方法へと転換を図った。これらの成果を広く共有するため,地形・地質遺産の保全(Geoconservation)と活用をテーマとした「第7回日本ジオパークネットワーク全国研修会」を当地にて開催した。このような取り組みを経て,黒曜石を始めとする地形・地質遺産の保全と活用には,地域内外の利害関係者との合意形成が必要であることを再確認した。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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火山岩  ,  公園,造園,緑化 

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