抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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前稿「近世東国民家」に続く第五報である。西国民家の柱間寸法については江戸を中心とした地域で主流であった六尺真々による平面計画は西国ではまったく見られず,すべての地域で六・三尺畳割を含む基準柱間を六・五尺とする民家が広く分布している。六・三尺畳割は室町末期の京都の書院造系の建築で始まったから,まず京の町屋で畳敷が一般化する過程で,そこに導入されたと考えるのが自然で,隣接する庶民文化の中心であった大阪,古代文化の蓄積の厚い奈良などでは早い時期から広範囲に普及し主流になったと思われる。他の地方では部分的な地域により六尺,六・一尺畳割,あるいはそれらの混在なども見られ,基準の柱間や畳割についても不明な例もある。