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J-GLOBAL ID:201702288337908263   整理番号:17A1734277

Dormancy-Associated MADSボックス(DAM)およびアブシジン酸はフィードバック機構を介してナシの自発休眠を制御する

Dormancy-Associated MADS-Box (DAM) and the Abscisic Acid Pathway Regulate Pear Endodormancy Through a Feedback Mechanism
著者 (9件):
資料名:
巻: 58  号:ページ: 1378-1390 (WEB ONLY)  発行年: 2017年08月 
JST資料番号: U1159A  ISSN: 1471-9053  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ナシ品種「幸水」(Pyrus pyrifolia)において,dormancy-associated MADSボックス(PpDAM1=PpMADS13-1)遺伝子は芽の自発休眠において,必須の役割を果たすことが報告されている。今回著者らは,PpDAM1が,ABA生合成の律速遺伝子である9-cis-エポキシカルチノイドジオキシゲナーゼ(PpNCED3)の発現を,アップレギュレートすることを発見した。デュアルルシフェラーゼリポーターシステム(LUCアッセイ)および電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA)による一過性アッセイから,PpDAM1は,PpNCED3プロモーターにおけるCArGモチーフに結合することで,PpNCED3発現を活性化することを示した。PpNCED3発現は,「幸水」の脇の花芽において,自発休眠解除に向けて増加し,これはABAの誘導レベル,その異化(ABA8’-ヒドロキシラーゼ)およびシグナル伝達遺伝子(2C型プロテインホスファターゼ遺伝子およびSNF1関連蛋白質キナーゼ2遺伝子)に一致していた。さらに著者らは,ABA response element(ABRE)結合転写因子であるPpAREB1が,自発休眠解除と共に高発現し,PpDAM1のプロモーター領域における3つのABREモチーフと結合し,その活性をネガティブに制御した。全体として,著者らの結果は,ナシの自発休眠における,PpDAM1およびABA代謝およびシグナル経路の間のフィードバック制御を示唆した。本稿は,in vitroにおけるDAMおよびABA生合成の間の相互作用が,ナシを含む脱落性樹木の芽の自発休眠制御機構における,更なる洞察を示すものとなると思われる,初めての証拠である。(翻訳著者抄録)
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植物の生化学  ,  植物生理学一般 
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