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J-GLOBAL ID：201702288443436036   整理番号：17A1533715

畜舎におけるディストレスコールならびにアラームコールを利用したカラス害防除

Preventing Crow Invasions to Livestock Buildings Using Distress and Alarm Calls

著者 (9件)： 高山耕二 (鹿児島大 農) ,  笹山琢洋 (鹿児島大 農) ,  石井大介 (鹿児島大 農 農場) ,  廣瀬潤 (鹿児島大 農 農場) ,  松元里志 (鹿児島大 農 農場) ,  片平清美 (鹿児島大 農 農場) ,  大島一郎 (鹿児島大 農) ,  中西良孝 (鹿児島大 農) ,  赤井克己 (タイガー)
資料名： 日本暖地畜産学会報  (Journal of Warm Regional Society of Animal Science, Japan)
巻： 60  号： 2  ページ： 95-100  発行年： 2017年09月30日 
JST資料番号： L2633A  ISSN： 2185-081X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 聴覚刺激を利用した畜舎における効果的なカラス(Corvus spp.)の侵入防止法の開発を目的とし,ディストレスコールおよびアラームコール(以下,DCおよびAC)によるカラスの侵入防止効果を検討した。1)カラスのDCおよびACの周波数帯域は,前者で1.0~2.2ならびに3.5~4.3kHz,後者で1.0~4.5kHzを示した。両者をつなぎ合わせた複合音声(10秒間:以下,DC+AC)を作製し,畜舎での防除試験を実施した。2)豚舎では,音声供与前3日間のカラスの侵入羽数は110羽/2hであったが,DC+AC供与期間中(16日間)の侵入は皆無であった(P<0.01)。牛舎では,音声供与前に32羽/2hの侵入がみられたが,DC+AC供与期間中(66日間)の侵入は1羽のみであった(P<0.01)。以上から,DC+ACは,畜舎へのカラスの侵入防止において,持続的な効果を示すことが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *カラス科 ,  *有害生物防除 ,  警報 ,  音刺激 ,  可聴周波 ,  豚舎 ,  牛舎 ,  飼育管理 ,  有害動物
準シソーラス用語： アラームコール ,  忌避声

分類 (4件)： 野生生物開発  (FG01000E) ,  牛  (FD02020Y) ,  豚  (FD02040U) ,  飼養管理  (FD01040N)

引用文献 (13件)：

• 安達よしえ・片桐孝志・佐々木克典・吉田勝弘・今野\n均・田島淳史.2006.乳牛の餌槽に侵入する野鳥\nの抑制に対する防鳥網の効果.筑波大学農林技術\n研究センター報告,19: 35-39.
• Frings H, Frings M, Cox B, Peissner L. 1955. Recorded\ncalls of herring gulls (Larus argentatus) as\nrepellents and attractants. Science, 121: 340-341.
• 藤岡正博・中村和雄.2000.鳥害の防ぎ方.pp. 1-206.\n家の光協会.東京.
• 今泉忠明.2004.カラス狂騒曲- 行動と生態の不思\n議- .pp. 33-83.東京堂出版.東京.
• 中村和雄・飯泉良則.1995.Distress Call によるムク\nドリのねぐらの移動.野生生物保護,1(2): 69-\n76.

タイトルに関連する用語 (3件)： 畜舎 ,  カラス ,  防除